「人に優しいことは正義」だと、私たち日本人は子供の頃から道徳を教えられてきました。
しかし、こんな経験はありませんか?
いい人になり過ぎてストレスを溜めこんでしまう
わがままな人の方が得をするとも言います、それなら自分勝手に生きれば楽になれるはずです。
ではなぜ人は、いい人になろうと思うのでしょうか。
もくじ
人に優しくしたり、いい人になる意味って?
人類がこの世に誕生した時までさかのぼり、人に優しくする意味について焦点をあてたいと思います。
社会が存在する前、生命が生き残るためには弱肉強食が基本であり、常に勝負に勝ち続けなければなりませんでした。
現代社会でも、弱肉強食の要素はゼロになった訳ではありませんが、
昔は勝つか負けるかが生死を分けるという、両極端のシンプルな世界でした。
そんな中で、優しさって何の役に立つのでしょうか?
例えば、ケガをして弱っているイノシシを発見したら、狩りを頑張らなくても今晩の夕食が確保できます。
そこで優しさを発揮すれば、
- イノシシを手当てして山に返す
- 他の人に譲る
いずれにしても自分は食べれません、1日くらいなら平気ですが、しょっちゅう優しさを出していたら、そのうち自分は餓死してしまいます。
【優しい人は身を削っている】
とも言い替えることが出来るでしょう。
自分を救えるだけの余裕がなければ、人に優しくすることは無謀です。
この場合なら、
- 家に干し肉が大量にストックされている
- 体力に自信があるから、すぐ他の獲物を捕まえられる
のような裏付けがなければ、人に優しくすることは難しいのです。
人に優しくするメリット
優しい人は、自分の損得は後回しにして、誰かを助けます。
そうすることで人に愛されます。
次第に、周囲の人から信頼や尊敬する気持ちが芽生えて、他人から一目置かれる存在になれるでしょう。
マザーテレサのように、無償の愛を人々に恵むことで、偉大な人間に近づくことが出来ます。
ただし、前述したように、まずは自分を救わなければ人に優しくは出来ません。
貧困層が貧困層を助けたら、片方は消耗します。
ワガママに生きるメリット
「人にどう思われようが関係ない!自分が一番かわいいから、他人を押しのけてでも自分に楽させたい。」
こんなマインドで生きていたら、想像は現実になりえます。
ビジネス成功者の中でも、起業したての頃は従業員に嫌われながら、いろんな人に迷惑をかけて登りつめている人が多くいます。
なんでもかんでも優しくしていたら、会社はそのうち潰れます。
よって、いい人を辞めてワガママに生きることは、人に嫌われるのを引き換えに、自分を救うメリットがあります。
まとめ~何ごともバランスが大事
世の中イイ人や優しい人が認められる、みたいな空気になっていますが、常に優しさ全開で生きるのは賢明ではないと思います。
あのマザーテレサでさえ、心臓発作に見舞われて体調不良になったときは、総長の辞任を申し出ています。
人に富を与えられる力や余裕を持っていない人は、無理に人に優しくしようとすれば、自分を追い詰めるだけです。
かといって、自分の為だけを考えてわがままに生きていたら、人に嫌われっぱなしの人生で幕を閉じます。
自分はどこまで楽になりたいのか?
それによって、優しさと自己欲のバランスを整えていけば良いと思います。