昨日8月5日現地時間7時46分頃、インドネシアの南西に位置する「ロンボク島」にて、マグニチュード7レベルの地震が発生しました。
インドネシア政府によると、亡くなった方や行方不明者の数は、今のところ80人以上だと推測されています。
平和なロンボク島を突如襲ったM7の地震被害
普段はビーチリゾートとして多くの外国人観光客で賑わう、人気スポットのロンボク島ですが、今回自然の猛威がこの島を襲いました。
あまりメディアには触れられていませんでしたが、実は約一週間前の7月29日にも、マグニチュード6.4の揺れを観測しており、そのときでは17名が亡くなっています。
立て続けに発生したロンボク島での地震で、現地では一時津波警報も発令されて、実際に13cmの津波が確認された模様です。
ちなみにこの地震で、日本に直接被害が及ぶ津波の心配はないようです。
Gempa Lombok: Gempa dengan kekuatan 7 pada Skala Richter, korban meninggal 22 orang sementara ini dan lebih 50 luka-luka. Terbanyak di Lombok Utara. #gempa https://t.co/0aj5ed6EeX pic.twitter.com/3wnLqPsdtS
— BBC News Indonesia (@BBCIndonesia) 2018年8月5日
地震はちょうど夕方に起きたので、停電して暗くなった街をさまよい歩き、何をすればよいのか分からないまま路頭に迷う被災者が多く目立ちました。
マグニチュード7の震度は?
被害の深刻さは、我々の想像以上かもしれません。
どこのメディアの報道を見ても、「震度」については何も触れられていません。
マグニチュードは地震の規模(強さ)を表す単位です、震度は揺れの大きさを表すもの。
震度が強い地震の条件は、震源の深さと関係しています。
出典元:国土交通省 地方四国整備局 http://www.skr.mlit.go.jp/
今回マグニチュード7を観測した、ロンボク島地震の震源の深さはおよそ15キロです。
では、記憶にも新しい「2016年の熊本地震」と地震の大きさを比較してみましょう。
震度 | マグニチュード | 震源の深さ | |
熊本地震(本震) | 7 | 7.3 | 12キロ |
ロンボク島地震 | 不明 | 7 | 約15キロ |
このグラフから推測すると、今回のインドネシア・ロンボク島地震の震度は
「6強もしくは6弱」と予想がつきそうです。
お隣にある日本人に人気の島「バリ島」に滞在していた日本人の話では、
「震源から少し離れたバリでさえも、強めの横揺れが長時間感じられました。」
という声も挙がっています。
バリ島の「ングラ・ライ国際空港」では、天井のパネルが一部落下するなどの、被害がみられました。
このことから、震源地であるロンボク島での揺れの強さは相当だと理解できます。