30代で年収は平均以下どころか、底辺に近い額。
結婚して子供1人以上育てるとしたら、一体いくらお金が必要になってくるのでしょうか?
もくじ
子供一人を育てるための理想年収
かつては子供1人育てるのに生涯費用は1000万円と言われていました。
しかしそれは、自動販売機でジュースが1缶100円で売られてる時代の話です。
今では子供一人育てるのに必要なお金は、平均で3000万円とも言われています。
これを年収に置き換えて計算し、理想の年収を割り出してみたいと思います。
年収240万円の世帯【シュミレーション】
月の手取りが20万円でボーナス無しの、20代駆け出しサラリーマンを例に挙げてみましょう。
上司を見て推測しても、今後の給料UPはほとんど期待できない状況です。
共働きは無しと仮定します。
都内まで通勤時間は1時間、千葉県のベッドタウンに家賃5万円の2Ldkを借りています。
子供なしの生活費は、節約しても2人で毎月15万円です。
残す5万円が子供に使えるお金になり、年間で見ると60万円です。
貯金もしたいので、実際使える額はもっと少ないでしょう。
出産に必要な費用
まずは子育ての前の出産からお金が必要になってきます、
- 出産前の定期検診代
- 分娩費
- 入院代
- 赤ちゃんの検査代
これだけに限りませんが、出産して無事新生児と自宅で一緒に暮らすためには、
およそ50万円前後のお金が必要と言われてます。
ただし「出産一時金」という健康保険制度があるので、42万円までは国の援助を受けることが出来ます。
よって、出産にかかる平均費用は10万円前後だと仮定できます。
乳児期(0歳~1歳)に必要な費用
0歳~1歳の赤ちゃんを育てるのに最もかかる費用は、おむつ代とミルク代です。
- おむつ
- おしりふき
- 粉ミルク
- 消毒液代
- 哺乳瓶代(初回だけ3000円ほど)
これだけの消耗品で毎月1万円程度になります。
0歳からは立派な1人の人間です、もちろん健康保険料も毎月5000円ていど支払うことになります。
この他にも衣服やオモチャ、ベビーカー代や定期健診代など考えると、
年収240万円の世帯では、既に家計はキツキツになることが予想できます。
幼児期(1歳~小学校にあがるまで)に必要なお金
保育園および幼稚園の年間費用は全国平均で22万円です(都会はもう少し高い)、
毎月2~3万円が相場でしょう。
この時期はオモチャだって買ってあげたいと思うはずです。
そうなってくると、もう月5万円のお金では頭が痛くなるはず…
ここから先は、
- 家賃の安い住宅に引っ越す
- 趣味に制限をかける
- 共働き
などしないと生計を立てることは難しくなってきます。
やはり共働きが現実的です、奥さんのパート稼ぎを合わせて世帯収入は、
240万円から340万円になるとしましょう。
すると毎月子供ために使えるお金が5万円から14万円位に増えます。
ここまで増えれば、貯金を蓄える余裕も出てきてきますね。
小児期(小学校~中学校)
ご存知の通り、小中学校は義務教育なので授業料は無料です。
制服に体操着代や給食費に遠足参加などの活動費、ランドセルや学習机など必要な道具代をまとめると、
おおよそ年間で20万円かかると言われています。
この時期では育ち盛りな子供のため食費はケチりたくないはず、子供の食べるご飯代だけで月2万円は確保してあげたい。
学費にレジャー代に食事代、子供に並みの生活を送ってもらうには毎月6万円確保できれば十分でしょう。
当然ですが、塾に通わせる私立に入学させるなどする場合は、もっとお金が必要になります。
高校生の子供を育てるのに必要なお金
子育てにお金がかかるのはここからが本番です。
公立高校に入学した場合、授業料や教科書代に部活動に携帯電話など様々な支払いポイントが増えるでしょう。
平均では高校1年生では年間50万円、2年生と3年生は年間30~40万円かかると言われています。
アルバイト可能な年齢になるので、家庭によっては携帯代や通学定期代などは子供に払わせる家も珍しくありません。
子育てクライマックス!大学の学費
文系の学部で発生する4年間のトータル学費は400万円前後です。
寮費や仕送りも含めると、4年間で700万円以上かかっても全然ありえます。
大学の4年間で、子育てに必要なお金の1/3を使うことになりそうです。
【まとめ】子供一人育てる年収は340万円は欲しい
子供に我慢を強いれば年収240万円でも、1人の子供を育てることは可能です。
年収340万円でも、子供を大学には行かせない、奨学金を利用するなどすれば、
2人の子供を育てることも可能でしょう。
今回の記事では、子育てに必要なお金を年収として表してみましたが、
人それぞれお金に対する価値観も違いますし、地域によっても差はあるはず。
《子育てとお金》
こればかりは一概には言えないものですね。